外科手術に邁進する中で、予防医学、病気の早期発見の重要性を実感。

外科医として総合病院での勤務は、夜中までの長時間の手術もあり体力的にもハードな環境ではありましたが、外科手術に非常に魅力を感じ、大きなやりがいと充実感を感じられる毎日でありました。また指導医になってからは、特に食道がん、胃がんを中心に胸腔鏡/腹腔鏡手術、ダビンチを用いたロボット手術を行って参りました。しかし一方で、来院されたときにはすでに外科手術では治すことができない末期状態の患者さまにもたくさん遭遇し、病状を伝えた際には患者さま、家族さまの深い悲しみと検査を受けずにいた後悔の気持ちを痛感致しました。「もう少し早く精密な検査を受けていれば、治療できていたのに・・」という思いでした。そうした外科医での経験を通じて、病気にならないための予防医学の重要性と地域に根差した「かかりつけ医」による病気の早期発見の大切さを実感しました。

かかりつけ医に求められる使命

かかりつけ医とは、日常的な診療や健康管理を行う患者さまにとって最も身近な医師のことです。かかりつけ医には患者さまの状態の変化や異常を早期に見つけて、適切な検査と診断を行い、専門的治療や入院治療が必要な場合は、最適な病院・診療科への紹介を行う使命があります。その理念より当院では気軽に受診できどんな事でも相談できるかかりつけ医のメリットを活かしながら、病院と変わりのない最新の医療設備を充実させる事で、検査に対する心理的なハードルを下げ、いち早く必要な検査を受けて頂き、病気の早期発見を行うことで皆さまの健康を守りたいと考えております。特に大腸検査におきましては大腸カメラが苦手な方も多いため、内視鏡を挿入せずに大腸を診断する大腸3D-CT検査の導入をさせて頂きました。

北野田周辺の地域医療に貢献できるよう精一杯努力していきたいと思っております。今後ともよろしくお願い致します。